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時空の旅人。 [雑記やら、愚痴やら、備忘録等々。]

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 毎日うだるような暑さが続いてる。
 外に出たら気絶しそう。

 それでも何でも、仕事は仕事としてやらねばならないので、クーラーのお部屋にヒッキーになりそうな自分を何とかなだめすかして渋谷に向かう。
 その渋谷ではJR山手線出口付近で、熱中症と思しき若い女性が救急隊に運ばれているのを目撃。
 こう暑いと毎日急病人も後を絶たないことだろう。

 先日、亡き父の新盆を迎えた。
 おがらを焚いての迎え火。
 「おーい、とっつぁん、どこにいるんだー?」
 呼んでみても声はしない。

 きっと万の風にのって煙と共にうちに帰ってきていたのだろう。

 最近では、月命日すらうっかりすることも多く、なかなか仏壇の前で拝めずにいる自分。
 親が死んでもなお、親不孝ですなぁ。
 仏様じゃなくって、これじゃあ、「ほっとけ様」だよな。

 あっという間に日にちは過ぎ、送り火。
 父さんはまた煙と共に万の風となって、時空の旅人へ。
 
 その夜、兄からメールが来た。
 「とうさんは、ずっと家にいたいそうです」だって(笑)。

 父さん、家が大好きだったもんね。
 最期の時だって「家に帰りたい」だったもの。

 でも、きっと家ばかりにいちゃあ、父さんだってつまらなかろ。
 きっと時空を旅しているだろうさ。
 たまーに家に戻ってきてさ。

 父を亡くした事は私の中で、いまだきちんと受け止められていない。
 自分でも分からない。
 親がいなくなるということが。
 もう既に片方、失ってしまったことの大きさが。
 
 ふと、自分の結婚式の時のビデオを思い出した。
 
 元気な頃の父さんを見たい気持ちもあって久々に引っ張り出して見てみようかと考えてみたものの、やっぱりデッキにセットすることは終ぞできなかった。
 まだ現役バリバリだった、輝いている頃の父さんを見たらきっと嗚咽するだろう自分がいることが恐くて。

 時間が解決してくれるだろうか。
 親ってでっかいんだね。
 こんなにでっかいと思わなかった。
 
 あんないい加減で短気、且つ勝手な父親でも失ってしまえばこんな気持ちになるんだということが不思議だった。

 人生こんなもんだろか。
 あたしがただのアホなのか。
 謎だ。

 数日前に、今日の画像で使っている鮮やかな夕焼けを見た。
 切ないほどにグラデーションで刻一刻とその度合いが濃くなっていく空を見ていたら何だか涙が止まらなかった。
 うつか?
 やばいぞ。
 いやいや。あまりの美しさに心打たれたつうことで。
 
 季節は盛夏。
 暑中お見舞い申し上げます。

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