天晴！大橋JCT。

　仕事帰りの二子玉川行きバスの車窓から大橋付近で突如巨大要塞のような建物が現れる。な、なんじゃこれと思っていたが、それが首都高3号線に新たに設けられた大橋ジャンクションであった。

　ずいぶん長いこと（本当に長い期間やっていた）山手通りを通ると何やら大規模な工事を行っていたが、むむむ、いつの間にかこのような地下を通る首都高を造っていたとは！？恐るべし、日本の土木工学。さすが世界に誇る技術・ニッポンである。
　
　満を持して（そげな大袈裟なこと言わんでも…）先日、このモンスター要塞、「大橋ジャンクション」へ夜襲をかけることになった。
　
　最寄りの横浜青葉ICから東名を経て首都高へ。見慣れたいつもの首都高3号線の景色が三軒茶屋を過ぎたあたりで新たな看板があることに気づく。うぉっ、そろそろ大橋ジャンクション！いつの間にこんなすげーものを造っていたのだ、日本道路公団は！
　池尻出口先、すぐに右へ分岐して大橋ジャンクション名物のグルグルロードに入る。大橋といえば目黒区になるのだが、立地としては渋谷のすぐ手前付近、国道246号線脇の立地ということもあって敷地はかなりシビア。当然ながら十分な余裕など取れない。そこで、デパートの駐車場誘導路のような螺旋状の道路をつくり、一気に地下へ落とし込むという寸法である。

　こ、これがすごいんですわ、意外ときついのである。カーブが（日本道路公団かなんかのHPには「なめらかなカーブ」とか何とか紹介していたように思うが、なめらかどころの話ではない感じ…もしかすると結構このカーブのせいで全体的に車速が落ち、渋滞を引き起こす可能性もあるかも？）。何回か螺旋を巡り、その下には駐車場の出口ブースがあるんじゃないの？的な本当に駐車場の誘導路状態。それを3〜4回程度？ハンドルを切るとやっと地下のまっすぐな道に入る。ほぇぇぇ、目が回ってきつかった。まあ、しょうがないやね、土地がないんだろうからあきらめるしか。
　
　まっすぐな車線へ入ったところで、あっという間に首都高4号線を過ぎ（この間ほんの数分だと思う。今までは谷町JCTを回るルートしかなかったため、確実に東京用賀インターから4号線までは最低30分程度はかかっていた）、またほんの数分走っていると、なんと！出口案内板は「西池袋」となっているじゃないのっ。えーーーっ！さっき大橋だったのに、もう池袋かいーーー？！す、すごい、時間軸が歪み、まるで異次元へワープしているようである。大橋から池袋までってこんなに速いもんなの？！信じられん。信じられん信じられんっ！

　話は前後するが、この日は大橋JCTはもちろんのことだが、実はもう一つ目的があって子どもたちを乗せてナイトドライブをしていた。そのもう一つの目的とは…！建設中の「東京スカイツリー」を眺めること。どこにあるかもわからん私たちだったが、「まあ首都高を走っていりゃぁ、いつかは見えるっしょ！」などというどこまでもアバウト且つ無責任極まりない持論をふりかざし、半ばあきれ果てる子どもたちを乗せて出発したのであった。

　しかしである。
　池袋の先、案内板を見ると「大宮方面」とかなんとか。えーっ！これ、埼玉行っちゃうでねーの？！
　こ、これは困った。
　と思った矢先、カズさんが「大丈夫だ、湾岸線方面へ行くルートもあるのだ」というのでいちいちブツブツ言わずにカズさんの言に従うことにする（…って彼がハンドル握ってんだから従うしかないのだが(^^ゞ）。
　その後、板橋JCTにて湾岸方面にルートをとり、小菅JCT付近。ボーッと車窓を眺めていると何やらこれまた超のつく不気味なV字型をした巨大な建物を発見。「ほ？マンションにしちゃ、でかいし、しかも窓が無数にあるにも関わらず全部電気が消えてる…なんじゃこれ」と思い、ふとナビに目をやると「東京拘置所」となっている。こ、こわー！初めて見たっ！東京拘置所。いや、本当に恐いんですって！超巨大な建物なのに、どこも電気がついてなくて真っ暗。下手な心霊スポットよりよっぽど恐かった。背中がぞっとしまひた。
　お上りさんよろしく、一つ一つビビッたり、喜んだり、驚いたりしているうちに、車は向島付近へ。
　
　あった！ありましたっ！東京スカイツリー！ひゃっほーーー！
　初めて見たぞ、スカイツリー。
　
　まだ建設途中でありながらものすごい高さ。既に東京タワーを超えているんだとか。
　完成時は確か東京タワーの2倍になるらしいね。
　
　オッサンが一言。
　「でっかい地震来たらぶっ倒れるぞ、マジで。」
　
　そ、それは。
　それを言っちゃぁ、おしめーよ。
　そこらあたりは神のみぞ知る、つうことにしとこうじゃないの。

　何とか写真を撮りたいと思ったが走っている車からカメラを撮影するのは至難の業（しかも携帯だし）で、一番まともなのが今日のブログに貼ってある画像（涙）。よーく見ると画像右付近に鉛筆が立っているようなひときわ高い建物がある。これがスカイツリーなのだが…どうも…うーむ。

　せめてもの記念にと、駒形パーキングエリアに車を停めてみたけれど、丁度スカイツリー方向にマンションがあってタワーの上部分がちょびっとしか見えん。ここでも撮影は断念。残念！
　しかし、結論。
　見慣れないせいもあるだろうが、我が家は満場一致で「やっぱり東京タワーの方がかっちょいい」という意見に落ち着きますた。
　
　この日は大橋JCTを体験したいこともあって板橋JCT経由だったが、考えたら向島の場合にはおなじみの首都高環状線を経由した方が全然速いということである。
　大橋JCTからは池袋方面や埼玉方面への早道、と考えた方がいいんだね。
　また1つ大人になったよ（ってもう十二分に大人だろがい）。

　
※大橋JCTに興味のある向きは、是非こちらをご覧あれ。異次元への入り口、名物グルグルロードを体感できまする。