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過ぎゆく時。 [子ども・家族のこと。]



 昨日のブログでも話題にしていたように、友人の赤ん坊が誕生したので、その昨日から大輔を我が家で預かっている。

 京佑と大輔は幼稚園時代、3歳の時に出会った。
 最初の二人の出会いは強烈だった。
 幼稚園内、二人で大喧嘩をやらかしたのである。
 これが最初の出会い。
 今思えば3歳児なんてチンパンジーよりも野蛮且つ動物的な訳で、訳もわからずお互いに自我を振りかざし合ったのだろう。

 そのうち親の方も顔見知りになって、子どもを公園で遊ばせたりしながら時をはぐくんできた。
 子どもたちも年長ぐらいになれば「はたき合った」ことなどすっかり忘却の彼方、その頃から本当の意味で持ちつ持たれつの関係を築いてきたわけだ。

 今思うと、たまらなく懐かしいあの時代。
 二人でプラレールを操り、部屋いっぱいにレールを敷いたり、レゴを組み立てたりして無邪気に笑い合っていた。
 
 京佑はA型、大輔はB型だから一見、対極にあるような性格に見えたりもしていたけど、寧ろ「違う性格」だから付き合ってこられたのかもしれない。
 
 様々なことを経て今はお互いずいぶんと大人になった。
 
 一番の変化は二人の声。

 昔は甲高いボーイソプラノで二人ははしゃいでいたけど、今は胴間声のオヤジくさい声。
 話している内容もお互いの学校のことについてであったり、ゲームの攻略についてであったり、だいぶ高度な話題が多くなった。

 さっき二人が風呂に入る時の会話。
 「オレさ、あんまり脇毛生えないんだよな−」
 「オレもまだあんまりだけど、そのうちすげえことになるんじゃね?」
 「何だかやだよなぁ」
 とか言い合って風呂に入っていた。
 笑ってしまった。

 体もでかくなったし、話すことも変わってきたけど、風呂で二人がはしゃいでいる声を聞くと、昔と何も変わらない。
 
 夕方、友人の手伝いに産院に顔を出した時、母親同士こんな話題が出た。
 「息子といつから手をつながなくなったか?」
 「顔にチューをしてくれなくなったのはいつだったか?」(笑)
  もう遙か以前にこういうことは皆無になってしまった(って当たり前だけどね。今でもやってたら気色悪いし)

 自宅に戻って、オッサンに聞いてみた。
 「オッサン、カアスケのホッペににチューしてくんない?」
 「は?なんですと?」
 「昔みたいにチューしてよ」
 「お、お、お、そ、それはどのような意味でしょう?」
 とテキトーにあしらわれてしまった(爆)。
 
 からかい半分ながらも、我ながらこの上ない愚問だと気づいた後は何だか気恥ずかしかった。
 母親と子どもはオギャーと産まれた時にへその緒を切って、子どもはその時から自分の道をしっかりと歩き始める。んだけど、母親の方はいつまでも見えないへその緒がまだ子どもとつながっていると勘違いして、子離れができないのである。
 気をつけなくっちゃなぁ。
 どんどん時は過ぎ去って、彼らは大人に成長していくのだから。
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