1点かいっ！

　題名の通りである。
　1点である。
　オッサンの英語のテストである（涙）。

　プッコさんが夕方、
「部屋にこんなのあった〜。しかもティッシュで隠してあった〜」
　とか言いながら紙切れ一枚を私の元に持ってきた。

　見るとオッサンが受けたであろう、英語の小テスト。
　1点！　チーン！
　
　は？なんですと？！
　い、1点？　1点…
　
　なんだそら。

　もう再来週からは期末が待っとるのですが？

　たまたまその後オッサンから「今日は剣道だから帰るのが遅くなる」メールが来た。

　あきらめの境地で返信メールに「1点て、一体なんすか？」と返したら、
　「ごめん、練習してなかったから。でも0点じゃなくてよかったじゃん」
　とのご返事。
　あまりの有り難いお言葉に涙が出そうになった。

　「おいっ！0点と1点て、1点しか変わらんじゃないかいっ！」と言い返したかったが、無益なのでやめた。

　「わかりました」
　とだけ返事を送信し、ふと手元を見るとプッコさんの通っている公文教室のお便りが目に入った。そこには「のれんにうでおし」と大きく書かれてあった（公文では子どもたちに一月に一度ことわざを教えているらしく、その今月のお言葉が「のれんにうでおし」であった）。

　まさに、言い得て妙。
　これこそ「のれんに腕押し」、付け加えるなら「糠に釘」でしょうなぁ。
　なんとタイムリー♪
　と喜んでいる場合ではない。

　1点の未来は如何に…
　ああ、情けなや情けなや。