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見果てぬ夢と自分探しの旅。 [雑記やら、愚痴やら、備忘録等々。]

 昨夜NHKである若き登山家のスペシャルを放映していた。
 丁度ベッドに入る頃やっていたので、横になりながら見ることに。

 登山家の名前は栗城さん。まだ20代というからものすごく若いよね、登山
家としては。(そうでもないのかな…?)
 初めて知った名前だった。

 栗城さんは一時期「引きこもり」のような、「自分が何のために生まれて
きたのか」を自問自答するような時期を経て、登山家への道を選んだのだと
言う。

 若くして七大陸最高峰制覇を目指す、という普通ではまず不可能なことを
可能にするために今も努力し続けている。
 
 私は意外と登山家や冒険家に興味があって、志半ばで倒れた植村直己さん
はもちろん、北極・南極を制覇した大場さんなどの本も大好き。
 ことに大場さんの本は私の心のバイブルとなっているぐらい彼の生き方や
行動力に強い感動を覚えた。

 さて、栗城さん。
 次々と非常に難しい山を制覇し、残すはエベレスト。
 
 エベレストって、言葉で言うのは簡単だが私からすると神々しい山とい
うような、人を寄せ付けない圧倒的且つ厳しい印象がある。
 麓近辺には多くのクレバスが存在し、頂上近くにはデスゾーンがあり、
いつ命を落とすかもわからない。
 そんな山に敢えて挑もうとする冒険家達に人々は自らの果てなき夢を重
ね合わせ、共感するのだろう。

 残念ながら栗城さんの冒険は第3パーティへ行き着く前に苦渋の決断で
「下山」となった。
 でも、引き返す勇気がどうしても必要なのだと思う。
 生きて帰らなければ意味がないのだから。

 栗城さんはちょっと変わったタイプの登山家で、山を登る自らを動画に
撮影し、リアルタイムで世界に配信する、というもの。現代ならではの、
手法と言えるのではないだろうか。
 登山中も彼は自分を撮影し続け、自らを叱咤激励する様子やあまりの山
の厳しさに嗚咽する様子、頂上到着の感動…等々、喜怒哀楽をリアルに配
信し続けている。
 冒険家と言うと「寡黙で感情を顔に出さず」という印象があるのだが、
栗城さんを見ていると「こういう風に感情を表に出しつつ進んでいくのも
いいのかもしれない」と思った。

 世界最高峰なんて、あまりに孤独な世界で周りを見渡せば果てしなく広
がる別世界。また酸素も少なく文字通り「極限の環境」に身を置いている
のだから、叫んだり大きな声で笑ったりしなければ、気が狂いそうになる
かもしれない。

 泣いたり笑ったり肩で息をしながら頂上を目指す栗城さんが送ってくる
映像を見て、みんなが力をもらっている。

 遠征に出かける際の渡航費や旅支度の費用を捻出するためスポンサー巡
や講演を数多くこなす。冒険家なら誰しも避けて通れない道で、植村さん
も大場さんも、そしてこの栗城さんも自分の夢を叶えるため、その夢に力
を貸してくれるスポンサーを必死で探す。
 これだけでも、まず普通ならできないことだと思う。

 情熱を燃やす、ということはこういうことだろう。

 みんな、自分だって「何をするために生まれてきたのか」ということを
自問自答しながら、暗中模索、もがき続けているわけで。
 ご多分に漏れず私自身だっていつも悩み、迷い、行きつ戻りつしながら
何とか人生の歩を進めているようなものだ。

 栗城さんの生き方をほんの少しかじらせてもらって、どんな人であって
も無限の可能性が広がっていて、その可能性に気づくことさえ、できれば
信じられないほどの力が出るんだ、ということがよく分かった。
 
 私も私にできることを滑稽なほど懸命にやり抜こう。
 
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