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遺された想い。 [雑記やら、愚痴やら、備忘録等々。]

 先ほどの父の遺品に関連して。
 父の遺品を一つ一つ整理していたら…

 私がまだ十代や二十代の初々しい?!頃に父に渡した手紙の数々が出て
きた。
 古ぼけた少し大きな茶封筒には「圭子(私の名前)からの手紙」と書か
れてあって、その中に私の手紙がまとめられていた。

 父が私からの手紙を取っておいてくれたことを私は知らなかった。
 しかももういにしえの時代の手紙なんて。

 その中にあったカード。だいぶ古くなって色褪せたカード。
 何かな…と思って開けてみると、父の自筆で
 「圭子に幸多かれと祈ります」
 と書かれてあった。

 それを目にして、手が震え涙が溢れて止まらなかった。

 あんな勝手な父だったけれど、浮世離れした人だったけれど、それで
もどこかで私の事を想ってくれていた。
 それだけでもこれから私が生きていく上でどれほどの糧になるかわか
らない。心の底から嬉しかった。

 父とは私が二十代最後の頃にちょっとした気持ちの行き違いがあって
お互いに距離を置くようになってしまっていた。
 ボタンを掛け違ってしまった。

 今となれば「もう少し何とかできたのではないか」「もっと分かりあ
えたのではないか」と思っても、それはもうできない相談。

 私から父に送った手紙なんて、改めて読んでみるとお金の無心だった
り、何かの頼み事だったり、そんなものばっかり。
 なんて娘だろうね、父さん。
 ごめんね。
 
 子どもをもった今、余計にその不甲斐なさや至らなさ、身勝手さが浮
き彫りになってきて、心底やりきれない。
 
 遺品を処分するにあたって、家族一人一人が小さいものを少しずつ形
見分けすることとした。
 私は父の電卓と腕時計、そして前述のカードを。
 母は懐中電灯(笑)、カズさんには父が若かりし頃に着ていた着物を。

 こんなことブログに書くつもりじゃなかったんだけど、このブログは
私にとっての日々の「日記」「備忘録」だったりもするから、今の思い
を具現化して残しておきたいと思った。

 どうしたら魂に伝えられるのか、私には今なすすべもないけれど、そ
れでも父の想いを受け取って、この胸に大切な「お守り」としてもって
いく。
 いつかは通じるだろうか。
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