子どもたちのXデー。

　東京や神奈川に今年初めて雪らしい雪が降っている。
　外はもう真っ白。一面銀世界だ。


　今日2/1は小学校6年生の子どもたちの私立中学受験日。
　今年は今日みたいなひどい天気になってしまってどんなにか辛いだ
ろうと思う。

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　オッサンが中学受験をしてから丁度一年が経った。

　オッサンは自分で「俺は公立ではなく、自分の信じる好きな中学に
行く！」と決めた。しかし、決めるだけならサルでもできる。
　とにかく勉強をしないのである。
　個別塾に行ってみたものの、あまり真剣に受験勉強をしないで本番
を迎えてしまった。

　2009年2月1日　A学園中学校A日程・B学園中学校A日程
　同2月2日　C学園中学校・A学園中学校B日程

　というスケジュールだった。
　昨年は丁度1日が日曜日だったのでカズさんが午前中の試験に付き
添い、私は夕方から試験の行われるB学園の試験に付き添う。
　第一志望はA学園中学校。

　しかし…A日程の当日合格発表の結果は「不合格」。
　本人も「試験がものすごく難解だった」とのこと。
（いやー、勉強してないんだもん、当然だがや）
　
　肩を落とすオッサンを励ましつつ同日、夕方からB学園を受験。
　
　翌日も朝から受験。C学園とA学園B日程の試験が待っている。
　しかも前日夕方に受けたB学園合格発表が午前。
　C学園は午前中の受験だが、午後2時には合格発表というものすごい
スケジュール。頭が混乱もいいところだった。
　私は仕事があったので、母に午前・午後の受験付き添いをお願いし、
私は午前中早い時間にB学園の合格発表→仕事→仕事を終わらせて午
後のC学園合格発表を見に行くことに。

　最初の学校でスベッてしまったので、家族全員意気消沈し、もしか
したら全校不合格かも…などと恐ろしい結末が頭をよぎりながら、B
学園へ向かう。
　ハラハラしながら受け取った封筒の中身…結果は○。やっほー！合
格だ〜！これで全校スカは免れたと思った。
　オッサンにもすぐに知らせてやった。100％滑り止めとして受けた
B学園だったけど、それでも気持ちに弾みがつくことを祈った。

　あれほどそそっかしい仕事もないだろう、というほど仕事に身が入
らず、ともかく「やっつけ仕事」で終わらせて急ぎ、C学園に。

　C学園はオッサンにとってA学園に次ぐ志望校でこの日お昼にかかっ
てきたオッサンからの電話では「かなり受験者数が多かった」とのこ
と。受験者数が多ければ競争率が上がるのは当たり前の話だから、気
持ちに焦りが出る。

　息せき切ってC学園到着。学園正門前の道すがら、警備員が均等配
置で立ってる…と思ったら某進学塾の先生方であった。来る生徒や保
護者に一人一人励ましの言葉をかけている。
　よくニュースで見かける光景ではあったが、何となく異様な感じが
しないでもない。

　寒い寒い日だった。
　まだ時間前だから合格掲示は出ていない。
　待つこと10分程度。学園関係者二人がホワイトボードを転がして所
定の位置にセッティング。

　おそるおそるボードに近づく…もはや心臓が口から飛び出そう。
　受験番号は「1034番」

　あ…あった〜〜〜〜っ！マジ…？！うっそーーー！？

　かなりの人数が受けたらしいが、合格者はたったの5名。
　その中にあのオッサンの番号があった！
　何かの間違いじゃないかと何度も何度も番号を見比べた。
　結局、悩んだ末この学校には行くことがなかったが、気持ちとしては
一番嬉しかったのがこの学校の合格発表だった。
　狂喜乱舞してカズさんに電話を入れた。涙が溢れてどうしようもなかっ
た。

　そして最後のA学園B日程。第一志望、敗者復活戦、リベンジである！
　こちらはインターネットでの合格発表。
　ここの学校、A日程で見事スベッていたし、試験がかなり難しいよう
だったので、指定された発表ページを見るのに手が震えた。
　オッサンと二人、息を止めて「せーの！」でクリック！

　「333…333…あった〜〜〜〜っ！」

　まさかのさよならホームラン！
　オッサンと二人、ひっしと抱き合って（笑）喜び合った。
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　そして今、彼は第一志望校だったA学園中学校に縁をいただき中学校
生活を満喫している。
　今日明日と学校は「受験日」のため、休校。
　今日、そして明日も一年前のオッサンのような子どもたちが力を振り
絞って頑張ることだろう。

　私は受験戦争という言葉が嫌いだ。マスコミに踊らされて「お受験」
みたいなとらえ方はしたくない。
　みんな、自分の人生は自分で掴み取ってゆくもの。その延長線上にオッ
サンの中学受験はあった。

　今も雪は降り続き、明日は交通麻痺も避けられないような状況になっ
てきたが、今まで頑張って積み上げてきた子どもたち全てに幸あれ！と
祈らずにいられない。
　もう十分頑張っている子どもたちだろうけれども、敢えてもう一言…

　みんな頑張れ！