ダイスキ。

　20年ぐらい、ずーっと続けていること。
　ダイスキなこと。


　今日はとっておきのこの話題（以前にもしたことあったかしら？わかんなくなっちゃった）。

　ずっとずっと続けて見ている番組があるんです。
　それは。
　渡辺篤史さんの「建もの探訪」という番組。

　私、建築物を見るのがとても好きで、毎週欠かさず録画しています。
　それを録り溜めたディスクもずいぶんな数になりました。
　でもね、この「ずいぶんな数」が私の宝物でもあります。

　何が好きって、色々な設計家さんの手がけられた素敵なお宅を大好きな渡辺篤史さんが過不足なく、
とても穏やかに和やかに紹介している、数少ない良番組だと思うのです。
　この番組、一回の放映時間はわずか20分程度なのですが、かれこれもう26年（私が結婚した年にス
タートしているところにも親近感♡）も続いている長寿番組なのです。
　何冊か同名の本も出ていて、入手したりもしました（また本で眺めるのも良いのですよね）。
　
　たまに「えーっ」っていうぐらい、斬新且つインパクトのあるお宅もあり、「なるほどねぇ」と唸ら
される細部にこだわったお宅もあり。
　その中でも気に入った建築、というのが私の中にもいくつかあり、そういった録画は何度も何度も
リピートして勉強をさせていただいています。

　渡辺篤史さん。
　俳優さん、という印象が大きいけれど、ウィキペディアを見てみると趣味が建築・ステレオ等となっ
ていて、今はもう既に「建もの探訪」一本に仕事をしぼっていらっしゃるのだそうです。大学の建築デザ
イン学科の客員教授もされていたそう。造詣が深いのでしょうね。

　渡辺さんが建築物を一生の仕事、としてらっしゃる様子は画面を通して大きく伝わってきます。
　どのお宅にお邪魔してもまず同じリアクションがない。

　いっぺんにそのお宅の中を見回すのではなく、まず視界に入った範囲に目を凝らし、敢えて他の場所は
見ないようにしているように見受けられます。そうして、次にパッと身体の向きを変え、新しく目に入っ
てくる景色を素直に表現してらっしゃるんですね。

　敢えて、いっぺんに全てを見ないことで次にくる景色の感動や感情を大切にとっておく、という姿勢の
ように思えるのです。

　それだけに解説がマンネリ化しないんですね。
　ここが渡辺さんのすごいところです。

　そしてきっと渡辺さんはチェアやソファが大好き（笑）。
　どのお宅でもチェアを見つけては座り心地を確かめて、決して憎めないいたずら小僧のような顔（笑）
をなさって素直にはしゃぐんですよね。これが見ていてとても楽しい。

　渡辺さんご自身がとても建物を愛してらっしゃって、この建もの探訪を大切に思っていらっしゃるか
らこそのこの番組なのですよ。
　
　私も建物ももちろん大好きなのですが、この渡辺さんのお人柄に惚れ込んで毎週楽しみに視聴している
というわけです。

　私自身は北欧モダン、和モダンなどのデザインが好みなのですが、こうした自分の趣味にピッタリくる
お宅の放送回の場合はそのお宅に置いてあるインテリア雑貨や照明器具を見るのも一つの醍醐味。
　いくつか、素敵な雑貨を見つけてそれを探して注文したりなんてことも。

　例えば、イームズハウスバード。



　この黒い可愛いトリさんが、建もの探訪で尋ねたお宅のインテリアとして飾られているのを見て一目惚
れ。
　探しました（笑）。
　
　やっと見つけたショップのレビューに「建もの探訪を見て〜」と書いてらっしゃる方がちらほら。
　やっぱり見ている人は見てるんだなぁ、自分だけじゃなかったんだな〜と嬉しくなりました。

　そんなイームズバード、今は我が家のテレビの横にとまってくれて、いつもリビングを見守ってくれて
います。


※テレビの横にちっちゃく写ってるヤツがイームズバードです♡

　建もの探訪を見て、チェアに興味を持ち、ライティングの奥深さを知り、興味ある建築家さんの作品史
を調べ、とそれまで知らなかった世界をたくさん教えてもらいました。
　
　それにしても渡辺篤史さん、いつまでもお若い。
　全然変わらないですよ？
　そこがまた素敵なところ。
　これからもお身体に気を付けられて、どうぞ、そのままの渡辺さんで。

　大好きな渡辺篤史さんが大好きな建物を紹介してくれる、こんな素敵な番組。
　ずっとずっと続いていきますように。
　まだまだ録画ディスク、コレクションしていきたいな。


　この穏やかな表情を拝見するだけで、気持ちが和みます。これも渡辺さんのお人柄、人徳なの
ですね(#^_^#)。