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蒼い季節。 [子ども・家族のこと。]


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<いつもの職場からの風景。こんな雑踏の中でも空を見ると季節が分かる…>

 一年も半分を過ぎ、折り返してしまった。
 皆さま、お変わりございませんか?
 前回の更新からまたずいぶんと時間を経てしまった。
 書きたいことは沢山あったのだけれども…。

 



 四月に二人を無事、高校・中学と入学させてからは驚くほどめまぐるしい日々。
 学校が一つ上のカテゴリになるだけでこれほど変わるものだとは思いもしなかった。

 そして私自身も仕事が格段に忙しくなった。
 昨年度までは週四日で勤めていたが、今年度に入ってからは週五日、ないし六日。
 たった一日、二日違うだけで身体の疲労が全く違う。
 というか、言い方を変えると休みがごく僅かになるので、いかに体力を温存して仕事に
精力を傾けるか、というバランスの取り方が非常に難しくなった、というほうがいいだろ
うか。

 子ども達二人も難しい年齢にさしかかり、また、学校の変化も伴って親としての彼らへ
の向き合い方を常に問われている感じ。
 おっちゃんの方は高校に入ってから文字通り「勉強勉強勉強」の世界。
 学期に一度ずつ行われる業者主催の模擬試験、そして定例試験。
 
 模擬試験は学校側ははっきりそうとは言わないけれど、二年後に控える大学受験への布
石であることは言うまでもない。
 結果は親に通知され、一つ一つの科目について現到達度、どのレベルの大学へ行かれる
か、という詳細なシュミレーション。
 その結果にガックリしたことは…言うまでもない(涙)。
 得意とするはずの数学結果が驚くほど低く、苦手この上ないと思っていた現文読解がな
ぜかMARCHレベル到達、ってどういうこと?

※MARCHというのは私も最近知ったのだが、大学受験志望校レベルの一つでMが明治、
Aが青山学院、Rが立教、Cが中央、Hが法政、の頭文字をとってMARCH(マーチ)だそ
うだ。学力レベルも去ることながら大学全入時代にあっても難関且つ大人気を誇るらしい。

 中間が終わると模擬、模擬が終わると期末。期末が終わると夏期講習、という私からし
たら恐ろしいぐらいのカリキュラムである。
 クラスも全て能力別に分けられ、おっちゃん曰く「一応ホームクラスはあるけれど、ほ
とんど科目によって教室を変わってしまうので、あまりクラスの意味がない」とのこと。
そりゃそうだよね。テストの後も一回一回その成績と傾向が保護者にそれぞれ配布される。

 高校に入ると体育祭もそれに変わる球技大会があるぐらいで遠足もなし、修学旅行も
なし。修学旅行はセレブ〜なご家庭だけが希望をして海外留学をさせるプランがあるみた
いだけど、我が家にはとっても無理そうなのである。
 いずれにしても全てが大学受験に向けて緻密なプログラムが組まれてしまい、ほとんど
遊ぶ暇は、ない。



 一方、薫音(ゆきね)の方も中学校生活はなかなか大変だ。
 彼女は吹奏楽部に入ったのだけど、最初夢を抱いて入部したものが、思っていたことと
だいぶ違ったらしく、しばらくは「もうやめる」の連続で大変だった。
 小学校と中学校の差ってあまりに激しすぎて、どの子もみんな一度は挫折を味わう。
 
 今はだいぶ学校自体にもそして授業にも部活にも慣れてきて落ち着いてきてはいるけれ
ど、彼女も二年後には高校受験が控えているので、また二人を受験させる二年後があまり
に恐ろしく、考えると落ち込むので私自身はその日その日を精一杯過ごすことだけを思う
ようにしている。

 でも、こういう子ども達にとっては過酷であろう経験や時期の数々は決して無駄にはな
らない。摩擦が大きければ大きいほど、子ども達自身もそこをどうして乗り越えるかを懸
命に考えるわけで、そこを少し抜け出した時には一回りも二回りも頼もしくなる。
 物事は決して一つの側面だけではないのだな、と改めて感じる。



 今はやはりおっちゃんの方がもがいているのかも。
 中学では本当に楽しい時期を過ごしてきて、みんなそうだろうけれど、先の先まで見通
す、思いを巡らせ考える必要性なんて全くなかった。
 けれど、高校に入った途端、全てを数字で表示され、「あなたの将来はこうですよ」と
突きつけられる現実に戸惑いを隠せない。
 


 大人になるってどういうことなのか。
 ユーミンの曲で「大人になったら宿題はなくなるものだと思ってた」というフレーズが
あるのだけど、私も幼い頃は「大人っていいよな〜。学校も行かなくていいし、宿題もな
いしさ」と何度思ったことか。
 

 でも今は違う。
 「子どもの頃にかえりたい」と思う。


 大人になったら宿題はなくなるけれども、それ以上の責任がつきまとう。

 その「責任」から目を反らさず、全うできる者が「大人」ということなのだろう。

 おっちゃんもそして薫音もいつかはこの大人になっていく。

 
 親なんてあまりに無力で、助言しているつもりでも口に出しているその瞬間「ああ、こ
んな声がけしても子ども達としちゃ救われないだろうな」と思うことしばしば。
 結局は少し離れた場所で、見守ってやることしかできない無念さ。

 彼らが落ち込んだり、躓いたりした時にはすかさず手を出してやらなくちゃ、という
そのぐらいしかできない。
 ちょっと自分自身も疲れているのかもしれない。
 毎日の仕事、そして子ども達の変化、自分自身の疲れ…
 原点に立ち戻らねば。

 私は殆ど学歴がない。
 高卒である。
 若い頃、勉強したい意欲、というものがまるでなかった。
 大学行く人は変わってる、ぐらいの意識だった(苦笑)。

 でも大人になってからその意識は大きく変わった。
 大学を出れば「ハク」がつく、などという安直な考えでは決してなく、一つの学問を
もっともっと突き詰めて学びたい、という思いが日に日に大きくなった。
 でも、大学へ行くにはお金も要れば暇も要る。
 成人になって受験勉強をする根気も気力も、正直ない。

 だから今は本が私の最大の師。
 ウィキペディアも私の先生。
 分からないことはその場で全て調べる。
 調べたもので興味のあるものは本を入手して貪る。
 これが私の小さな小さな愉しみ。
 本から、文章から教わった人生が私の師。
 本は教えてくれた。人生はいつだって自分が思った時点で修正することができる、と。

 ん〜でもね〜。
 今ならもう一度人生をやりなおせますよ!キャンペーンが開催されたら迷わず挙手して
もう一度学び直したい。そうね、小学校からみっちりと(笑)。

 なーんて考えたりするものだから、ついつい子どもに口うるさくなる。
 いつも言ってしまう。
 「基本は貴方たちに任せるけれども、決して後悔しないように」と。
 「反省しても後悔するな」(笑)。

 これって自分に言っているんだな(笑)。



 
 そろそろ二人とも夏休み。
 おっちゃんはゼミには金輪際行きたくないそうで、Z会の集中講座を受けることに。
 薫音は来週の駅前デパート広場での吹奏楽部演奏を前に連日部活。
 
 子ども達との生活は万華鏡のよう。
 明日はどんな模様が繰り広げられるでしょう?
 目を凝らしても分からない模様にだけはなりませぬように(汗)。

 


 <私の大好きなシカオちゃんの「午後パレ」♪ 夏にピッタリだと思うんだよね♡
 シカオちゃんと一日デートできたらな〜 なんてな、なんてな、なーんてな(;´Д`)>


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コメント 4

チャア

おはようございます。
”親なんてあまりに無力で、助言しているつもりでも口に出しているその瞬間「ああ、こんな声がけしても子ども達としちゃ救われないだろうな」と思うことしばしば。 結局は少し離れた場所で、見守ってやることしかできない無念さ。”
には、まったく私の気持ちと同じだと思いました。
お忙しい様子、どうぞお体に気をつけて!!


by チャア (2012-07-13 07:32) 

がっちゃん

ホントにそうですね・・・
親としては声掛けぐらいしかしてやれない。
うるさそうな顔をされても、親だから(~_~;)
ブログを読ませて頂いて『ウチもとうとう来年か!』と
気の引き締まる思いです~~(>_<)

オッチャンくん、ものすごっっ!!頑張ってますもんね(*^^)v
(FBのお写真♡)
オッチャンくんも薫音ちゃんも、環境が変わってまだまだ戸惑っているでしょうが・・・
頑張ってね~~~!! 

ああ・・ タイムマシンがあるんなら・・
わたくしめも小学生からやり直したいです(笑)
by がっちゃん (2012-07-13 23:07) 

earlgrey

★charさん★
メッセージをありがとうございます(^O^)/
子供たちの年齢が上がるにつれ、自分の無力さに
スポットライトが当たっておりますが…(´Д` )
一つ一つ、しっかりやっていくしかなさそうです。
いつもいらして下さり本当にありがとうございます。
by earlgrey (2012-07-17 12:26) 

earlgrey

★がっちゃんさん★
本当に親なんて無力なもんですよね〜。
子からは煙たがだれ、「うるさいBBAだ」ぐらいの
認識しかされず…orz
ん〜でもね、いくらうるさいと思われようが親だから
いいんですっ‼ ともはや開き直りの境地で日々闘い!?
続けてますp(^_^)q
ああ〜今日…また通信簿の日です〜
こっちが泣きたくなってくる〜
むむむ〜!! なんくるないさ、でいくしかねっか、とほほ。

by earlgrey (2012-07-17 12:33) 

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