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どこに真実があるのか。 [地震や原発のこと。]



 やっぱりそういう「力」がはたらいてきたな〜という思いが強くなってきました。
 中部電力は政府の要請を受けて浜岡原発を停止させることを(渋々?)了承。
 
 しかし、以下のような記事も。


 ※大変遅くなりましたが、脱原発・講演会記事を5/9に更新しました。
 是非ご覧いただき、一人でも多くの方々が参加してくださいますように、と祈るよう
な気持ちです。これからも更新し続けます。
 当ブログ:脱原発デモ・講演会記事
 http://flowdays.blog.so-net.ne.jp/2011-04-13#more


浜岡原発停止 首相は「大変よかった」“政治主導”に手応え
産経新聞 5月9日(月)22時42分配信
浜岡原発停止 首相は「大変よかった」“政治主導”に手応え
 中部電力が浜岡原子力発電所の運転停止を表明したことを受け、菅直人首相は9日、「大変
よかった。政府としても電力全体が足りなくならないよう対応に力を入れたい」と中部電力の
決断を歓迎した。唐突に表明した停止要請からわずか3日で中部電力が応じたことにより「政
治主導」に手応えを感じたに違いない。東京電力福島第1原発事故の対応が後手に回った汚名
を返上し、政権浮揚の足がかりにしたいとの思惑も見え隠れする。

 首相は東日本大震災発生後、ぶら下がり取材を拒否してきたが、9日夜は官邸のエントラン
スに姿を見せると記者団の質問に満足そうに応じた。「海江田万里経済産業相がしっかりと
(中部電力に)説明してもらったことでいい形ができた」とも語った。
 この直前、首相周辺は記者団に「首相が声かけにこたえる」とささやいており、首相が演出
効果を狙ったことは間違いない。もっとも他の質問は一切受け付けず、ひとしきり話すと足早
に官邸を立ち去った。

 一方、自民党の大島理森副総裁は「首相は電力供給をどうカバーするのか。大変心配だ」と
懸念を表明。公明党の山口那津男代表も「極めて唐突で説明不足だ。政治的パフォーマンスと
指摘されても仕方がない」と非難した。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110509-00000607-san-pol

 とのこと。

 こういうのが沢山出てくるだろうとは思ってました。
 「電力不足はどうする?」
 「ただの支持率アップ狙い、売名行為に他ならない」
 「この夏、電力は最悪に」
 とかね。

 私の兄などは「今夏は一般家庭でも、原発が止まって電力が乏しいから、ある一定のラインを
超えたところからの電力量に課金される電気代はものすごい高くなるらしいよ?」と電話で母に
真剣に話していたとのこと。

 このニュース、私は知らなかった。「電力量 一定 値上げ」と検索をかけたら見事ヒット。
 なーるほど。与謝野氏が提案してたんだね、こういう愚策。
 結局、他から反対が出て撤回したらしいですけど、その後の弁解が可哀想なほどあきれた。
 『節電を強調したのであって、一般家庭の電気料値上げを言ったのではない』だと。
 笑える〜。嘘八百。一時は本気だったくせに〜ってなもんですな。
 

 ここまで原子力を推進する黒い力は一体どこへ向かっているのか、と思います。
 
 また、浜岡は停止したけれど他の原発は停止にはしないよ、という意志も明確。

 福島はまだまだ予断を許さない状況が続いているというのにこの上何をやろうと言うの
でしょう。
 マスメディアも圧力をかけられてますから浜岡停止のニュースもそれほど大きな扱いを
受けていないように思えますね。
 NHKなんかも「浜岡を今停めて電力は大丈夫なんですか!?」なんてよう言うよ。
 そういうこと言うなら、逆に「原子力は100%安全だ」という根拠を検証してみてよ。

 他局もなんとか視聴者の意識をユッケ食中毒の方へ目を向けさせちゃえ!!という感じ。
 得意だもんね、情報妨害と歪曲。
 
 今日だってネットニュースでは「大丈夫か?夏の電力」系ばっかり。
 もううんざりなんだよ。
 マスコミも原発推進派も悪魔に魂売ってるよね、完全に。

 言いたいことは山ほどある。
(ついつい文句ばかりになってしまって読者のみなさん、ごめんなさい)

 けれど、思想は各々違うものでしょう。
 いくら個人のBlogと言っても見ている方の中には確固たる信念を持っている方もおられる
はずだし、こういう記事を見ると吐き気がする、という人もいるかもしれません。
 押しつけようとは決して思いません。
 けれど、どうか現実から目を反らさないで一人一人が心の眼で正悪を見極めてほしいと願っ
てやみません。

 世界的にも地殻変動が活発な時期に入った、という説も言われています。
 そういう時期にこれ以上否応なしに「地雷を踏まさせる」ような原発震災はあってほしくは
ありません。
 本当に、しまいには地球そのものがなくなっちゃうよ。

 原子力発電は割に合わない高コスト・高リスクの発電方法であって、核分裂エネルギーでお
湯を沸かしても熱量の10割のうち電気として使えるのはたった2〜3割なんです。しかも故障も
多く3/11以前においても全原子炉がフル稼働しているわけではありませんでした。
 海水を汲み上げるため付近の海の生態系も変わり、真珠やウニ、稚魚はもちろんのことプラ
ンクトンもすべて吸い込まれてしまう。
 使い終わった海水は非常に高温のまま、また海へ戻すわけでこれが海の中の生態系をめちゃ
くちゃにしてしまうんです。

 自然破壊、そして多くの命の犠牲の上に成り立つ発電なんてどう考えても正しいわけがない。
 

 最後に 京都大学 原子炉実験所 小出 裕章さんの論文をご紹介しておきたいと思います。

 -発電所はあり余っている-
 前回までに示したように、多くの人たちの思い込みに反して、原子力は貧弱な資源であり、
未来のエネルギー源にはなりえません。それで も日本では現在、電力の 30%を超える部分が
原子力で供給されています。そのため、原子力を 廃止すれば電力不足になると思っている日本
人は多いと思います。また、今後も必要悪として 受け入れざるを得ないと思っている人も沢山
います。そして、原子力利用に反対すると「それなら電気を使うな」といわれます。

 しかし、発電所の設備量で見ると、原子力は全体の 18%しかありません。その原子力が発電
量では3割を超えているのは、原子力発電所の稼働率だけを上げ、火力発電所のほとんどを停止
させているためです。原子力発電が生み出したという電力をすべて火力発電でまかなったとして
も、なお火力発電所の設備利用率は7割にも達しません。それほど日本では発電所は余ってしまっ
ていて、年間の平均設備利用率は5割にもなりません。つまり、発電所の半分以上を 停止させね
ばならないほど余っているのです。 ただ、電気は貯めておけないので、一番たくさん使うときに
あわせて発電設備を準備しておく必要があります。それでも、最大電力需要量が火力・水力発電
の合計でまかなえなかったことはほとんどありません。電力会社は、水力は渇水の場合には使え
ないとか、定期検査で使えない発電所があるなどと言って、原子力発電所を廃止すれば電気の供
給が足りなくなると主張しています。しかし、極端な電力使用のピークが生じるのは一年のうち
真夏の数日、そのまた数 時間のことでしかありません。かりにその時に わずかの不足が生じる
というのであれば、自家発からの融通、工場の操業時間の調整、そしてクーラーの温度設定の調
整などで充分乗り越えられるはずです。

 http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/NSRG/kouen/dent-05.pdf

 ▲小出 裕章さん
 <wikipedia>
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E5%87%BA%E8%A3%95%E7%AB%A0


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コメント 4

oceanbridge

まったく同感です。
特に、
「浜岡を今停めて電力は大丈夫なんですか!?」なんて、アホですよ。電力と人命とどっちが大事なのか?福島の人々が払わされた犠牲を無駄にするのか?と思いました。
ちなみに、ご存知かとは思いますが、原子力の父と呼ばれた正力松太郎は読売の社長、浜岡に誘致した水野成夫はフジの初代社長です。マスコミが原発に反対するわけが、ありませんね。

by oceanbridge (2011-05-10 07:49) 

こぬ

確固たる信念はないけど

計画停電で、工場の稼働も売り上げも
家族の生活も、従業員の生活も、姉の呼吸器も
ダメージを受けた。

数時間の停電が有るか無いかでかなりの被害損害
ピーク時に不足しては生産が成り立たない職種業種も多い

工場の操業時間の調整。
言うのは簡単。

一年のうち真夏の数日、そのまた数 時間のこと
なんて簡単には言えない。
その数日数時間に働いてる人もいるし

電気のありがたみを知ってる


忌野清志郎さんのように今回の地震以前から
原発反対言ってる人なら ロックだろ
湧いて出たようなにわかにロックも原発反対も歌わせね


そうね
話を変えて、我が家のオッサン現在中学2年。
去年だか一昨年に
骨移植したんだけれど、腐骨になって取り出す手術して
また入れる手術したりしてるけど

元気っすよ。


by こぬ (2011-05-10 13:48) 

earlgrey

oceanbridgeさん
 コメントをありがとうございます。
 実は…正力松太郎氏は分かりましたが、浜岡誘致のフジ社長というのは
不勉強ながら知りませんでした…まだまだ無知だなぁ…。でもそうとなれ
ば完全にマスコミも牛耳られているであろうことぐらい容易に想像がつき
ますね。
 今回の地震でイヤというほど知りました。この後ろ暗い影のなんと大き
なことか。原子力あっての政府、国なのですね。
 あまりのその実態のない闇の大きさにただただ驚き、根の深さにうちひ
しがれるばかりです。
 電力と人命、いつから逆転してしまったのでしょう…。
by earlgrey (2011-05-10 23:54) 

earlgrey

こぬちゃん

 ビックリしたよ〜こぬちゃん!!!
 最初、コメントを見た時に「こぬ」…
 ふぅん。初めての人かぁ…。
 えっ(°□°) ちょっとまてよ?
 「こぬちゃんか?」って!!
 元気そうで良かった。何年ぶりだろう。
 コメントくれてありがとうね。

 うん、本当にその通りだ。私もつい感情的にまくしたてて
しまったけど、輪番停電は町の工場や車の工場に大打撃を与
えたね。確かに夏の日のある一日、何分かであっても停まれ
ば作業中断やむなく、システマティックに仕事をすることが
できないものね。この「穴」をどう埋めるのかは大きな課題
だと思う。電気の安定供給、という観点から言うと震災後の
停電は本当に心許なかった。

 清志郎さんの原発反対ロック、うん、そうね。
 他のアーティストがそれらしきものを歌ったりもしていた
けれど、でもさ、こぬちゃん。確かに俄な奴らが「あれれ」
な行動してるかもしれんけど、でもこの前みたいなでっかい
地震があって、みんな多少は原点立ち戻ったということも言
えるんじゃないかね?だって恐ろしかったもの、本気で。
 確かに気持ち的には腑に落ちない面もあると思うけどここ
らでみんな一度は「大切なでんき」について例えそれが不埒
なきっかけであったとしても、かっこつけのためだけだった
としても一度考えてみる価値はあるんじゃないかなってさ。
 
 あたしも色々また考えるきっかけをもらったもの。
 こぬちゃん、ありがとう。

 お姉さん、その後の容態はどうですか?
 以前もお姉さんの話を聞いたことがあったよね…。
 少しでも快方に向かっていることを祈りつつ。
 
 こぬちゃんちにもオッサンいたかぁ(;゚Д゚)。
 あのちっこかった男の子がもう中2だって、あたしも年取る
わけだよね。元気にしてるんだ、良かった。あの頃から何年か
経ったけどこぬちゃん、どうしてるかな?って思った時も何度
かあったよ。またここで再会できるとは…。 
 骨移植、大変だったでしょう?親もお子もお疲れさまでした。
 しかも再手術だったと聞いてさぞかし大変だったろうと。
 うちのオッサンもまたこの8月に修正手術だよ。
 いつまで続く、治療の道、って感じだなぁ。
 また遊びにきてね。楽しみに待っています。
by earlgrey (2011-05-11 00:11) 

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