「優良」とは言うものの。

　はーい。免許の更新時期がやって参りました〜。
　免許取得歴18年目の免許更新！

　横浜に越してきて初めての免許更新はなんと、運転免許試験場へ行かないと交付されないっつう、いやーな制度がおありになるようで、はるばる自宅からかなり遠いところにある「二俣川」まで出かけることにした。
　日曜日だったこともあって、試験場はものすごい人人人である。人の尋常ならざる長さの行列を見ただけで思わず「免許返上いたしますわ」と言いたくなるような状況に出るのはため息ばかり。

　ほとーんど、運転しないアタクシは名前ばかりの「優良運転者」なのであるからして、大体いつも5年ごとの免許更新である。しかし、この5年がでかい。5年の間には色々な制度が変更になっているのだ。

　まず変化その1：代書屋が必要なくなった（試験場に行くと自動的に変なコピーマシンのようなもので台紙を作ってくれる）。
　※代書屋の死活問題であろう。どうやって食べていくんだろう、代書屋（そこまで心配する必要もないのか？）。以前なんか試験場の前でバスを降りるとまるでピンサロの呼び込みかい？！つうぐらいの勢いで代書屋が免許更新目的の人たちの手を引っ張ったりして客引きしとったのに。

　変化その2：運転免許の「普通車」という区分が「中型車」になってしまった！以前は普通免許で8トンぐらい？定員11名？の車まで運転することができたが、平成19年度から普通車はもっと小さい重量までしか運転できない規定となったため、それ以前に運転免許をとった者は「中型免許」になるんだとさ。何だかようわからんけど。

　変化その3：免許証をつくるのに「パスワード」が2つ必要になった。免許証に本籍地の記載を伏せるようにしたため（個人情報保護法の観点から、らしい）、空欄のままになっている。それをこの登録したパスワードを最寄り機関のATMマシンみたいなところで入力すると本籍地が「あらよっ」という具合に出るんだそうだ。個人情報保護法っていうなら自宅住所を伏せた方がいいのに、と思ったのはアタクシだけだろうか？！あ、でも、住所不記載となれば「証明書」として使えないんだわ、これが。うーむ。

　変化その4：免許証は以前までは古くなったものを持ち帰らせてくれたが、今はもう持ち帰れない。「個人情報に注意を払いながら処分します」だとさ。なーんだ、コレクションしてたのに。

　はい、まず台紙をつくって…はい、次はそれに印紙を貼って長い待ち列に並んで書類チェック。はいお次は写真撮影。はいお次は楽しい講習タイム。
　「皆さんは−、優良運転者なのでとーっても優遇されているんですよー！ハッハッハ！」と頭の丸ハゲた公安委員会のオッちゃん講師が太陽の光を浴びていい具合にハレーションを起こしながら楽しそうに話していたが、優良たってあーた、この教室に入っているその殆どが俗に言う「ペーパードライバー」じゃあないんすか？運転していて無事故無違反だったらこれは素晴らしいことだけど、なかなか毎日運転する人間にとっては無事故無違反は難しかろうが。
　乗らないことが＝優良　っておかしくないかい？同じ無事故無違反でも毎日乗りこなしていて無事故無違反の人についてもっと光を当ててやってほしいと思う。アタクシみたいななんちゃってペーパードライバーじゃなくってさ。まあそうした人それぞれのどんぐらい運転しているかなんてことを調べる手立てもそうそうないんだろうけどもね。

　「はーい！皆さんは「優良」なのでぇ、普通ならもっとかかる免許証交付の時間が…なんとっ！この講習30分を聞いている間にお作りしちゃいますよぉー。皆さんはこの講習が終わると晴れて免許証を受け取ることができる素晴らしい制度ですっ」ってオヤジ、なんか怪しいマルチ商法で洗脳されてんじゃないんだからさ。優良優良ってやめようよ。聞く度にやーな気持ちになるんですわ。

　その素晴らしい「優良免許証？！」をお約束通り30分後、丁重に受け取り試験場を後にした。
　この間にかかった時間は約3時間。つ、つかれた。
　最寄りの警察署更新だともっと短い時間ですむんだけど、試験場での更新はもう二度といやだ。

　カズさんとオッサンにもついて行ってもらったが、今回あまりに新しいことが多すぎてカズさんに教えてもらわなかったら相当手続きに時間がかかったことと思う。何でも機械化されてきたせいでここでもオバサンには辛いご時世になってきた。
　オッサンにとってはあと数年後に近づいた運転免許試験の時の臨場感を体感してもらえたと思う（なんだそら）。
　次の免許更新は…うーむ、50代目前かぁ…。
　最近免許もらうと「次は○歳だぁ」と考えるばかりである。