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大雄山の息吹。 [雑記やら、愚痴やら、備忘録等々。]


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 この前の日曜日、ずっとずっと先延ばしにしていた大雄山最乗寺に出かけた。
 このお寺は「古刹」と呼ぶに相応しい荘厳なお寺で、比叡山延暦寺とかそのレベルのお寺と比較しても(否、比較すること自体愚かしいが)決して引けを取らない歴史ある建造物だ。


 場所は東名高速の大井松田ICを降りて約20分。箱根連山の続き足柄の山の中腹に建立された寺である。
 従って、風光明媚で春夏秋冬を肌で感じられる大自然尚かつ壮大な場所だ。
 標高があることもあって、自宅付近ではもうとっくに終わってしまった桜もまだまだ見頃。

 ここのお寺は私たち家族にとっては心から頼りにしているお寺でもあり、霊験あらたか。
 何か辛いことや願掛けがある場合にはその都度足を運んできた。

 最乗寺は「天狗さま」でも有名で天狗の神様?!が奉られている。よって、麓の土産店には「天狗せんべい」とか「天狗なんとか」というグッズが数多く並んでいるのだ。
 
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 これは天狗さまの「下駄」。大小数多くの下駄が並んでいる。何となく可笑しくてつい眺めてしまう。

 広大な面積を誇るお寺で山の傾斜面を利用して建立されているので、歩きやすい靴でないとちょっと辛いのだが山道を上がるが如く散策しているとあちこちに寺院のお堂が点在している。

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 こちらは77段の階段。これだけでも結構きつい…が、これを上ってこそ意味があるのだと思う。

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 お線香を焚いてみた。みんな、悪いところに煙をかけるのだ!ちなみにアタクシは喉(喉弱いから)と頭(頭も弱い)。

 この日は上がることができなかったが、一番高い場所に「奥の院」が設けられている。
 奥の院は鬱蒼とした杉を眺めつつ350段上ったところにあるのだが、350段というのがこれまたきつい。果てしなくきつい。今までに3度ほど願掛けに行ったが、行けども行けども続く階段に途中で本気で泣きたくなる。でも、それを超えてこそ、なのである。
 
 ここのお寺は私の祖父の時代からお世話になっているお寺であり、私たち夫婦も何度も何度もこちらで力をいただき人生を築いてきたように思う。

 私たち夫婦は結婚して8年、子どもを授かることができなかった。
 長きに渡る不妊治療。
 体外受精を受ける前に、二人で手を取り合ってこの奥の院へお願いにきた。

 後にも先にも体外受精を受けるのはこの1回きり、と思ってお願いをしに行った。
 もし失敗なら夫婦だけで生きていこう、と決めていた。

 結果は無事成功。

 先端医学と古刹の思し召しによってオッサンは誕生したのである。
 科学と伝統(信仰)の力。そう思うととても不思議な気がする。

 その他にも人生の折々、ずいぶんと辛いことの胸の内をここの仏様に聞いてもらった。
 聞いてもらうだけでどれほど楽になったことか。そして確かに様々な形で「助けて」いただいた。

 人々は紀元前の遙か昔から信仰を心に持ち、今に至っている。
 私は変な宗教とかは一切信じないし、嫌悪感すら抱いてしまうが、こういった歴史ある古刹などには人間の力では到底計り知れない「何か」が絶対にあるのだと信じる。

 今回もあるお願いがあって古刹を訪ねたが、後のことは身を任せようと思う。
 
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