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伝承の良さ。 [子ども・家族のこと。]

 あやとり、ゴム段、おはじき、コマ。
 どれも日本の古来から伝わる遊び。

 プッコさんが学校で先輩から教えてもらったと言って「あやとり」
に夢中になっている。
 「一緒にやろう」というのでプッコさんの小さなフクフクとした手
にかけられた毛糸をなれた手つきでひっくり返す。二人あやとりだ。
 「あれ?かあすけ、よく知ってるね」
 そりゃそうよ。小学校の頃にみんな通る道だもの。昔とった杵柄っ
てなもんだわ。
 他のことは齢のせいかよーく忘れるけど(笑)、伝承遊びって忘れな
いんだ。頭では忘れていても手が覚えてる。人間ってすごいな。
 
 私が小さい頃には、電子ゲームの類はなかったから、自ずと伝承遊
びで友達と盛り上がることが多かった。ゴム段も夢中になったし、お
はじきやコマ、それにメンコ遊びなんかもやった。
 今考えればつまんない遊びかも知れないんだけど、その頃は心から
夢中になって遊んだ。

 今はどこも小さなおもちゃ屋さんが閉店するらしい。大手のトイ○
ラスなどに客をとられるだろうし、子供たちの目当ては「ゲームソフ
ト一辺倒」なのだから、ソフトを扱わないおもちゃ屋はなおさらのこ
と。古き良き時代の面影はどんどん失われていく。

 私の幼い頃には今ほどおもちゃもなくて、日本が高度成長をしてい
るさなかだった。でも今、いささか朧気になったその頃の風景を思い
出してみると、何もない時代だったけどそれでも素朴で、暖かくて、
何より夢があった。

 今は金さえ払えば何でも手に入る。ゴマジさんの友達などでも月の
おこづかいが1万円を超える子がゴロゴロいる。
 でも心の方はどうなんだろう。物が豊かな分、心は貧しくなったり
やしないのだろうか。
 ゲームは全てを与えてくれる。自分でこれといって何も考えずとも
常に何かを投げかけてくれ、ある一定の喜びを与えてくれる。けれど、
ただそれだけ。昔の遊びのように自分たちで工夫をしなければ何かが
できないということもない。自分たちの子供たちも含めて、こんなこ
とばかりでいいのかな、とすごく思う。

 ゲームを与えておけば親としては結構助かったりすることも確かな
んだけど、今日プッコさんのあやとりを一緒にやってみて、ピンとき
た。もっと親も子供の遊びに参加してやりたい。一緒に遊んでやりた
い。古くからある伝承遊びを確実に次の世代に渡してやりたいと思う。
 侮るなかれ、伝承遊び。である。 
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あさはるなつ

おひさしぶりです。
覚えていないと思いますが、私の次男が2003年に両側性口唇顎裂で生まれたときにお世話になったのです。
あの時は本当に勇気づけられて、感謝しています。

たまたま息子さんのブログを発見して、びっくりしうれしかったです。 やはり思っていたとおり、とっても良い息子さんに成長していますね!!!  感動しました。 うちの息子もゴマジくんのように自分の特徴としてオープンにがんばって欲しいと思います。
今のところは何か言われたりということはまだ無いみたいです。 

次男も6歳の小1になり、昨年の夏に昭和大で骨移植手術をしました。 何とか無事に骨になってくれて、ほっとしています。 鼻の下の傷跡はけっこう目立ちます。唇の厚さも左右で違うし、一応 高学年になってから修正手術が予定されています。

これからもよろしくお願いします。
また遊びに来させてください。
by あさはるなつ (2009-12-05 01:18) 

earlgrey

あさはるなつさんへ

 こんにちは。まず最初に、私のブログ機能の把握の浅さ故、コメントの管理が
きちんとできておらず、一昨年にコメントをいただきながら2011年の今になって
からのご返信というこの上ないご無礼と失礼を深くお詫び申し上げます。
 本当に申し訳なく思っております。
 せっかく、上記のような書き込みをいただいていたのに、悔やんでも悔やみき
れません。

 今でもご覧いただいているかもしれない…という僅かな希望をもってご返信さ
せていただいています。

 ごめんなさい…実は私の頭のクオリティの低さ故と思いますが、どうしても
2003年のことが思い出せずにいます…。もし今もこのブログを見て下さっていた
ら、是非もう少し当時のエピソードを教えていただけたら大変嬉しいです(何か
きっかけがあると思い出します!)。

 あさはるなつさんのご子息も両側性なのですね…!
 骨移植も終わられたということで、親御さんもホッとされているのではないで
しょうか?骨も定着したということで私もとても嬉しく思います。結構、定着す
るまでってドキドキはらはら…ではなかったでしょうか?(骨移植が一番大きな
オペのように私は感じて…)仰るように鼻の下の傷は確かに結構目立ちますよね…。
あと唇とその上の部分もどうしても年頃になった息子はかなり気にしていますが、
これは息子の場合、正直あまり改善の余地がないようなのです…

私もついこの前昭和医大に診察に伺った時に、チラッと聞いた話だったのです
が…。親としてはもう少し何とか本人のためにも改善してやりたいという気持ち
でいっぱいなのですが、やはり限界が近づいているな、という実感があります。

 せっかくいらしていただきましたのに、このような失礼な失敗をしてしまい、
その上厚かましいお願いではございますが、もしよろしければ、またこれからも
是非遊びにいらしてくださいませんか?
 また色々とネット上ではありますが、お話をさせていただけたらとても嬉しく
思います。

 ご縁があって同じ病院ということもあり、是非病院診察時、見かけるようなこ
とがありましたらご遠慮なく声をかけてください!そんな偶然があるといいな…。
 長くなりましたが、ご返信大変遅くなりましたことを改めましてお詫び申し上
げ、今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。


 また、息子のブログを見て下さったそうでとても感激しています。
by earlgrey (2011-03-08 16:24) 

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