ススキとダムと愛川の里。

　一週間がはえぇ〜！
　また日曜日になっちゃった。


　今回は近場で犬の散歩をと思っていたのに、子ども達二人ともから「スポー
ツカーを眺めたいから東名道を行ってくれ！」との強い要望あり。
　東名いいけど、だんだん給料前だしお財布も寒いしなぁ…まあしかし天気
も回復したし、行ってみますか〜ってなことで厚木へ向かう。
※注：この目的で東名を走ったが、皮肉なことにスポーツカーは殆ど見あたら
ず(^_^;。宮ヶ瀬付近でようやっと180SXとNSXを見つけたのみであった。

　最初、「東名行ってどこ行くのよ？」と言うとゴマジが「富士スピードウェ
イ」と言うも、遠いし帰りの大渋滞がいやなので却下。
　それじゃあ、ということで厚木からまた少し足を延ばした場所にある宮ヶ
瀬ダム・愛川公園に決定。

　行きはすこぶる順調に１時間半程度で現地到着。愛川公園のＰは混むので、
宮ヶ瀬ダムサイト近辺のＰに車を停め、持参した弁当に舌鼓。宮ヶ瀬はやは
りこちらよりも気温が低いのだろう、紅葉がかなり進んでいて目線の下を彩
るススキと相まって心を揺すぶられるような美しさだった。



　昼食後、早速ハナモリンを連れて家族でダムの天端へ繰り出す。相変わら
ず宮ヶ瀬ダム、でけー。上からダムの吐水部分を見ると足がすくんで手に汗
をかくアタクシ。ものすごい高所恐怖症なのである。いつも家族からバカに
続けているのである。
　おどおどしながら（もうここが「高い所だ」と思うだけで景色を見ずとも
手に汗をかくアタクシ）歩いていると隣の家族連れの奥さん、子どもをだっ
こして下を見せる旦那を少し離れた場所から「パパぁ、もうやめて！子ども
落っこちたら大変だよ！ほら！もうやめてってば！」とか叫んでいる。恐ら
く私と同じ高所恐怖症なのであろう。高所恐怖症の特徴…景色の見えない所
で腰をかがめて手に汗を握る（笑）←アタクシと全く一緒なのである。
　そういや昔、子どもがもう少し小さい頃、プッコさんをだっこして小河内
ダムの下を見せるカズさんに前述の奥さんと同じようなことを言った覚えが（笑）。
　旦那さんはしっかと子どもを抱いているし、そんなに手すりから乗り出し
ているわけではないが、高所恐怖症の人間にとってはそれすら恐ろしいのだ。
分かる、分かる、その気持ち！と妙な共感と仲間意識を覚えてしまった。
　


　ダムに来たのは一昨年以来のこと。私もゴマジさんもダムが大好きで、彼
が夏休みの自主研究を「ダム」にしたため、電車とバスを使って遠路遙々こ
の地を訪れたと言うわけだ。
　できることなら日本中のダムを巡って歩いてみたいけど、ちょっとこの夢
は叶いそうにない。金も時間もかかりすぎる。
　まあ、それはそれとして。

　ダムの頂上、天端部分を歩いて向こう岸にたどり着くとそこはもう愛川公
園の入り口なのである。これ、便利。ここのダムは環境にうまく馴染んで、
こうして公園ともリンクできる場所にあり家族連れでも充分楽しめますな。
　


　ハナモリンも散歩を堪能し、私たちも美味しい空気を胸いっぱい吸い込ん
でしばしの森林浴。先週雨が続いたせいか、空がとても澄み渡ってダムの頂
上からは横浜のランドマークタワーもはっきりと見渡せた。

　もう12月に入ればコートを着ずにいられない寒さがやってくる。
　そう思うと11月のこの小春日和が愛おしくて、時間が止まればいいのにと
思わずにいられなかった。

　ストレス気味だった最近の日々。少し足を延ばしたお陰でずいぶんと自然
に新たな気持ちをもらったように思う。外の世界に目を向けて行動を起こす
ことはとても大切なことなのだと。