夜来風雨の声。

台風一過。
いやはやものすごい台風であった。
　夜通し、ことに明け方を迎える前ぐらいから風雨のみならず、雷様までご
参加になって、そのものすごい音に何度も何度も目が覚めた。
　マンション住まいなので機密性は高い方だと思われるが、その高さ故なの
か、ほんの僅かなサッシの隙間から「風鳴り」がし、寝付いてしまうまでか
なり時間がかかった。ちょっと気味悪くて悪魔の音みたいな不気味さが嫌だ。

　今朝も風がものすごく、電車はことごとく運休、カズさんも会社へ行くの
に足止めを食らったらしい。
　
　文明が発達した今の世の中。便利は便利だが、ひとたびどこかに麻痺が起
こるとその脆弱性が露わになってしまう。足だけで歩いてた頃にもそれはそ
れなりの苦労はあったろうが、被害の大きさから言うと現代の方が大きい気
がしないでもない。

　しかしながら、午後からはあれよあれよという間に雲が風で吹き飛ばされ、
何日かぶりで真っ青な空となった。数日雨続きだったから本当に嬉しい。
　嬉しいついでに、子ども達を連れてこどもの国へ散歩に出かけたが、私は
真のアホである。いくら台風が去ってお日様が戻ってきても、朝まで台風だ
ったのだから園が開いているはずがないのである。
アホである。
バカである。涙
　無情にもガッチリとクローズされた門扉には「悪天候のため臨時休園して
います」との泣ける告知。
　
　バスは１時間来ないので、仕方なく自宅まで歩いて帰ってきた。
　でもまあ、怪我の功名というか、本日の万歩計は約10000歩！7キロ程度
歩いたことになる。
　今日の画像はその帰り道、台風一過のあまりに美しい「寺家の森」を撮影
したもの。うちひしがれた心（大げさ？）を充分洗い流してくれる美しさだ
った。
　日、一日と夕刻が早くなっている。